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2016/2/23 アール・ブリュット国際フォーラム2016に参加してきました

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2月上旬、滋賀県で開催された【アール・ブリュット国際フォーラム 】に参加してきました。
☆アール・ブリュット国際フォーラム2016についての詳細はこちら→

昨今、“アール・ブリュット”という言葉が注目を浴びていますが、滋賀県はその先駆けとなる活動を数年前から続けておられます。
※滋賀県の事業についてはこちらを参考に・・・→

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厚生労働省 障害者の芸術活動支援モデル事業実践報告会Ⅰ、Ⅱでは、国内の様々な取り組みの報告、
アール・ブリュット国際フォーラム 世界の現場から1、2では、スウェーデン、オーストリア、タイでの障害者アートに関する事例紹介、
美術館学芸員や専門家によるパネルディスカッションなど、ボリュームたっぷりの内容でした。
特に、海外の情報はなかなか耳にすることがなかったので、同じような活動が海外でもあるんだなと思い、非常に興味深い内容でした。

ここからは・・・
私の個人的なメモをもとに、私が見聞きした範囲で、私なりの解釈で文章をまとめていますので、
各発表者の言葉とこのブログでの文章は完全に一致するものではないことを、はじめにお断りさせていただきます。



「アール・ブリュットという言葉が必要な理由~世界の美術館の動向から~」と題して、
東京国立近代美術館主任研究員の保坂健二朗さんがお話をされていました。
アメリカの美術館での近年の動向を背景に、
アール・ブリュットという言葉がなぜ生まれたのかや、アール・ブリュットという概念が必要かどうかについて、
今まさに考える必要があるのでは・・・とおっしゃっていました。

日本では福祉の世界を中心にアール・ブリュットという言葉が使われていますが、
日本で使われているアール・ブリュットという言葉は、もともとのアール・ブリュットの概念から外れていて、
それは日本独自の状況なんだ、とのことでした。
世界的には美術・アートの世界を中心にアール・ブリュットという言葉が使われていて、ある意味それは世界共通語となっているのだそうです。
世界共通語である「アール・ブリュット」であればこそ、この言葉自体は必要なのだろうし、
さらに言えば、言葉の意味はどんどん進化・変化していくのもさけられない現実なのだろう、と。

福祉に携わる方からは、
「滋賀の作品(広く言えば日本の作品)と、スイスのアール・ブリュット作品を、ひとまとめにアール・ブリュットとしてよいのか?」
というご質問や、
「美術の専門家によってつけられた名前(=アール・ブリュット)を、本人はどう思うのか?福祉では本人確認は非常に重要と考えるが・・・」
とのご意見がありました。
保坂さんは、
「日本もスイスも、大きく言えばアール・ブリュットでよい。
 アール・ブリュットという言葉はジャン・デュビュッフェが作った言葉だが、もはやその概念だけでまとめる時代でないと感じる。
 アール・ブリュットかどうかという問いについては、様々な立場の人が議論をすることは建設的でよいと思う。」
「美術館は、様々な作品を集め、編集し、広く見せるという使命がある。
 その立場を考えると、いちいち作家一人ひとりに確認をとることは現実的に考えできない。
 (すでに作家が他界していることも多い。)
 ただし、大きな責任をもって作品を発表しているのだという自覚は美術館側にも必要。」
と回答されていました。


また、平田オリザさんの講演での言葉も興味深かったです。


◆講演 【少数者が、世界の見方を革新する】 平田オリザ(演出家・劇作家、東京藝術大学特任教授)
私たちは普段、様々なことを“丸くおさめて”生活している。
(そうしなければ、様々なことが起こりすぎて、いちいち大変なのである。)
アール・ブリュットは、丸くおさめて表現するのではなく、丸くおさめないで表現している。
文化による社会包摂とは、人間を孤立させないこと。
障害者も高齢者も失業者も子育て中の母親も・・・すべての人が文化活動によって社会とかかわることが必要。


いわゆる少数者=マイノリティな人々が、いずれ社会の見方を革新するんだ、
文化による都市の再生が国の再生につながるんだ、というようなことをおっしゃっていました。



障害者アートを「アール・ブリュット」と呼ぶのかどうか、様々な議論が私の周辺でも起こっています。
しかし、そういう議論があることすら、まだまだ一部の人の関心事でしかないと思っています。
言葉の議論と同時に、あるいはその前に、
本来の目的(=障害者アートの魅力を発信すること)をもっともっと真剣に取り組まなければならいないな、と感じています。




・・・とちょっと真面目な文章が続いてしまいましたが、
ここからは、会場で見つけた素敵な商品をご紹介します♪


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出ました!埼玉のカウント5さんのマスクマン♪
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バッヂ(^_^)手作り感、味がありますね。
NPO法人カウント5→

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奈良の青葉仁会さんのブース。
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パウンドケーキ、めっちゃおいしかったです♪♪
バジルペースト、最高です!!
そして木の長~いスプーン、かわいくて買ったのですが、何に使おうかまだ思案中ですw
社会福祉法人青葉仁会→


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<おまけ>
アール・ブリュット国際フォーラムと併催で開催されていた「images アール・ブリュット、芸術の地平を開く」展。
なぜか【梅沢富美男、池田明子夫妻とアール・ブリュットを見よう!】という企画があったので参加してみした。
人だかりの向こうに梅沢富雄さんw
実は、奥様の池田明子さんがフィトセラピスト(植物療法士)だそうで、会場でハンドケアの実演ブースを出されていました。
福祉の世界にもこういう癒しの需要が多いそうです。
そんなつながりからの、【梅沢富美男、池田明子夫妻とアール・ブリュットを見よう!】だったそうです(^_^;)
池田明子さんのブログにも載ってました→
by dabudivi | 2016-02-23 15:36 | 福祉系の情報

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